経営学部

『会計・監査ジャーナル(11月号)』掲載 経営学部中島真澄教授の記事が掲載されました

2022.10.18

『会計・監査ジャーナル(11月号)』掲載

「Academic Foresight アカデミック・フォーサイト〈一歩先行く学者の視点〉」という論考において、
経営学部中島真澄教授の論文が掲載されました。

論文テーマ>
CEOレターのトーンと財務ファンダメンタルズからの不正検出ー米国上場日本企業における実証

<要旨>
本研究は、CEO(Chief Executive Officer: 最高経営責任者)レターのトーンやテキストの特徴が、
不正企業と非不正企業間に差異があるかどうかについて米国上場日本企業で検証したものである。
第1に、不正企業のCEOレターはポジティブ用語に有意であること、
第2に、不正企業ではトーンと財務ファンダメンタルズ間が無相関であること、
第3に、不正企業の用語は原点から離れてプロットされ、不正企業は特徴的な用語を使ってCEOレターを難読化させていることが分かった。
当該結果をふまえると、CEOレターのトーンおよびテキストの特徴には、
不正企業と非不正企業で差異があることが明らかとなった。
本研究での知見は、規制当局や監査人による不正検出に資すると思われる。

経営学部 中島真澄教授

専門分野 : 財務会計 実証会計学 財務諸表分析 フォレンジック会計