伝統工芸再活性を考えるパネルディスカッション開催
文京学院大学は、2016年12月17日(土)、工芸の活性化のために文化庁が助成事業として実施する「21世紀鷹峯フォーラム in 東京」に参画し、「伝統工芸活性化に向けた協働と連携 ~インフォグラフィックの効果的な活用を軸に」と題したパネルディスカッションを本郷キャンパスにて開催します。
【21世紀鷹峯フォーラム in 東京】
「21世紀鷹峯フォーラム in 東京」は、2016年10月22日(土)から2017年1月29日(日)までの期間を「工芸を体感する100日間」と設定し、東京都内各地の美術館・博物館など100の機関が工芸に関する展覧会、展示、ワークショップ、講演会など約300のイベントを開催するものです。
参加者がイベントを通して工芸を知り、体験することで、工芸を取り巻く課題を考え、100年後の工芸のために行動するきっかけとなることが目的です。東京藝術大学や東京国立博物館などで組織する「100年後の工芸のために普及啓発実行委員会」が主催しており、文化庁の「平成28年度 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」における助成対象です。
【本学の参画背景とパネルディスカッション当日について】
文京学院大学では、伝統工芸品と技能を世の中に広め、同産業のさらなる発展と後世への継承を目的に活動を展開しています。代表的な取り組みとして、今年3月、岩槻人形協同組合との間で連携協力協定を締結し、本学学生との共同で木目込み技法によるフクロウ型眼鏡置き「KIMEKOMI梟」を発表。商品は代官山 蔦屋書店で販売されました。また、今年9月から10月にかけて、日本と英国の学生との協働を育み、両国の文化、慣習への理解をベースに伝統工芸に基づく新たな商品企画を考案する取り組み「伝統工芸教育プログラム」の実施に至りました。
専門的な芸術関連学部・学科を持っていない本学が「21世紀鷹峯フォーラム in 東京」へ今回初参画し、工芸の発展に、美大ではなく経営学部だからこそできるデザインビジネスの考え方をパネリストと共にディスカッションします。伝統工芸産業の特質や課題、活性化に向けた展望等をインフォグラフィックという手法を交えて整理し発信することで、認識の共有化が進み、協働・連携の共通基盤が生まれやすくなることを、鹿児島県奄美大島の高級絹織物「大島紬」と本学学生の係りあいなど、具体的例を挙げながらわかりやすくご説明します。
【開催概要】
名称 : 「伝統工芸活性化に向けた協働と連携 ~インフォグラフィックの効果的な活用を軸に」
日時 : 2016年12月17日(土) 12:30~15:00
場所 : 文京学院大学 本郷キャンパス(東京都文京区向丘1−19−1) B館8階 ウイングホール
参加費 : 無料
主催 : 文京学院大学
問い合わせ : 03-3814-1661(本郷キャンパス代表)
パネリスト : 元 雅亮 (有限会社はじめ商事代表取締役、大島紬織元)
前島直紀 (株式会社カーツメディアワークス制作部長、インフォグラフィックデザイナー)
矢島理佳 (株式会社和える代表取締役、0から6歳の伝統ブランドaeruを創設)
吉田治英 (株式会社GK京都顧問、京都の伝統工芸をいかしたプロダクトデザインを推進)
島田昌和 (本学園理事長・経営学部教授、経営史、渋沢栄一研究者)
倉嶋正彦 (本学経営学部教授、デザイナー、本学インフォグラフィックス教育の牽引者)
川越仁恵 (本学経営学部准教授、元東京都美術館学芸員)
司 会: 馬渡一浩 (本学経営学部教授、専攻はブランド戦略研究、薩摩大使)