外国語学部

外国語学部の甲斐田万智子教授と学生4名が「子どもの権利条約フォーラム2023 in とよた」に参加

2023.11.27

2023年11月25日・26日の2日間、愛知県豊田市で「子どもの権利条約フォーラム2023 in とよた」が開催され、外国語学部の甲斐田万智子教授と同学部の3年生4名が参加しました。子どもの権利条約フォーラムとは、国連が定める「子どもの権利条約」の普及と、子どもの権利について関心を寄せる人々の意見交換・交流の場として開催されている全国的な市民フォーラムです。

パネルディスカッションに学生が登壇

11月25日、同フォーラムにおいて、国連子どもの権利委員会の委員である大谷美紀子氏による「大谷氏と子ども、若者らによるパネルディスカッション 1,000人の人に『ききたいこと』『きいてほしいこと』」に、外国語学部3年生の宮﨑捺生さんがパネリストとして登壇しました。全国各地の団体で活動する子どもや若者と一緒に、子どもの権利について感じていることや、大人に聞いてほしいことなどについて、大谷氏を交えて真剣に意見を交わしました。

分科会では「世界の子ども権利かるた」を使ったワークショップを実施

11月26日には、外国語学部の3年生4名がフォーラム分科会の運営を行い、「『世界の子ども権利かるた』—みんなで知ろう!わたしたちのチャイルドライツ(*)」を使って、子どもたちが遊びながら、さまざまな子どもの権利を身近なところから楽しく学べる機会となるようなワークショップを実施しました。かるたとりをしたあとは、甲斐田教授による解説のほか、かるたを見ながら、子どもたちに伝えたいメッセージや子どもの権利について一緒に考えました。
*甲斐田教授が監修し、本学の学生が認定NPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)のインターンとして参加し制作したかるた

 

参加学生のコメント

私は子どもの権利条約フォーラムに初めて参加させていただきました。1日目、パネルディスカッションへの登壇という貴重な体験もできてとても楽しかったです。甲斐田ゼミ生として“子どもの権利”を学んでいましたが、実際に子どもと関わり、生の声や意見を聞くと、今まで自分が考えていたことが覆されるような、自分が思ってもいなかったような角度からの意見が多くありました。若者として登壇し、他の子どもたちと話していく中で、舞台の上でストンとわかったようなことが沢山あり、本当に勉強になりました。この経験から、私は多角的な視点から物事を考えたいと感じましたし、いつまで経っても新しい発見と学びを得たいと思いました。(外国語学部3年・宮﨑捺生さん)

子ども権利条約フォーラムに参加し、初めてワークショップで司会をさせていただいたため、正直始まる前は不安でした。しかし、会場にいた皆さんは、おとなも子どもも人の話を目を見て聞いてくれる、温かい人たちばかりでとても有り難かったですし、おかげでワークショップを私たち運営側も楽しみながら進めることができました。今回、運営として、子どもから大人まで参加していただいたワークショップに関わったことで、相手の目線から物事を考える難しさと大切さを学びました。幅広い年代の人たちにメッセージを届けるには、それぞれの受け取る側の目線に立ち、理解しやすいか確認をすることが必要であると実感しました。ワークショップを準備から当日まで手がけたことで、今後のc-rightsでの活動やそれ以外でも活かしていけることをたくさん学んだ良い経験をさせていただきました。(外国語学部3年・石山芽依さん)

子どもの権利条約フォーラムを通して、老若男女、多くの人が子どもの権利について興味があり、学んでいる姿がとても印象的でした。分科会で子どもの権利についてのビンゴを行った際に、悔しくて泣いている子がいて、熱心に解こうとしている姿勢が伝わりました。私が卒業した中学校では、前髪が眉毛についたら眉毛より上で切るか眉毛に付かないようにピンで止めるという校則がありました。当時からおかしいなと思いつつ、私たちは何も行動を起こさずにいましたが、子どもの権利をもっと早く知っていれば何かできたのではないかと思います。分科会でタイムキーパー兼司会として進行していく中で、時間がかかってしまい大変なこともありましたが、こういった経験は大変貴重ですし、今回参加できて良かったと思います。(外国語学部3年・漆原凪砂さん)

分科会に参加し、幅広い年代の方の考えを知り、意見交流の場を多く持てたと感じました。前年の沖縄よりも参加人数が多かったこと、子どもが積極的に参加してくれたことも大きいと思います。子どもだけでなく、大人も子どもの考えを聞いて、考えを深めている様子が印象的でした。今回の反省点は、説明やワークショップの補助をする際の声掛けをもう少し具体的にすれば良かったということです。オリジナルかるたをなかなか書き始められない人が多かったのですが、年代に合わせて上手く声掛けが出来なかったので、事前に過去のオリジナルかるたを読み返したり、自分でも考えたりして、準備する必要があると感じました。また、今回のフォーラム参加を通して、今後も子どもの権利普及のための活動を続けていきたいと思いました。(外国語学部3年・大場彩香さん)