留学体験談
【アメリカ】デラウェア大学 長期留学レポート②
【留学先】 University of Delaware
【学 部】 外国語学部 国際教養コミュニケーション専攻
【期 間】 2022年8月23日~12月18日
【氏 名】 A・Mさん(留学時:2年生)
私は12月18日の夕方に成田空港に到着し長いようで短かった4か月の長期留学を終えました。この留学では、日本で生活するよりも確実に濃い期間を過ごせたと感じています。これから留学を考えている皆さんの参考になるように、レポートでは、私の留学前の生活、準備、留学生活についてお話したいと思います。
まず、私が留学をした理由についてです。私が留学を決意した理由は、何の変哲もない生活を変えたい、自分の意思をしっかり持った自立した大人になりたいと思ったからです。私が大学に入学した年は丁度コロナウイルスが蔓延した年で、思い描いていた学生生活とは程遠い毎日でした。大学にも通えず、友達と遊びに行くこともなく、ただオンラインの授業を受けて、ひたすらアルバイトをしていました。そんな毎日を過ごすうちにあっという間に大学3年生になってしまい、大学生活で一番頑張ったことは何かがわからず、また自分がどのような進路に進みたいか、自分の意思を明確にすることが困難でした。そんなとき、もともと異文化に興味があったこと、また英語力を上げたいと考えていたことが重なり、海外留学への挑戦を決めました。
留学に応募し、面接の結果が出たのが6月下旬でした。そこから留学に行く8月までは期末レポートに追われたり、留学に必要な書類を集めたり、アメリカでの生活費をアルバイトで稼いだり、やることがたくさんあり、英語の勉強に割く時間があまりとれなかったように感じます。しかし、留学の面接を受けた際、面接担当の先生に「スピーキング力を上げること」を課題として挙げて頂いていたため、今までほぼ行ったことがなかったチャットラウンジに行き、なるべく英語を話す機会を作るように心がけていました。また、通学時間に英語を聞くなどして、耳を慣れさせるように努力もしていました。
そして、アメリカ留学が始まりました。羽田空港ではウキウキだった心も、アメリカの空港に着いたとたん、この国で4か月やっていける気がしないという気持ちに変わり、落胆したことを今でも覚えています。そう思った理由として、英語のスピードが速すぎて全く聞き取れなかったこと、自分の思いを言葉にしようとしても全くできないこと、そして、食事が多すぎたことです。チャットラウンジに行ったり、リスニングの練習などをして備えていたつもりでしたが、やはりその場の空気間、ネイティブスピーカーと同じ扱いを受けるプレッシャーなども重なったことで完全に気持ちが折れかけました。また、基本好き嫌いがなく、量も周りよりは食べる方だったため食事に関しては心配していませんでしたが、空港で初めて食べた食事もとても量が多かったことで、食事に関しても心配事がでてきてしまいました。そんなこんなで始まった留学も、長く感じたのは生活に慣れるまでの1カ月ほどで、それ以降は友達も増え、ホストファミリーもいい人だったのでとても快適に過ごすことができました。
私は今回の留学が人生で初めてでしたが、このデラウェア大学の一番の印象として、本当に多様な国からの留学生がいるということです。中国、韓国、オマーン、サウジアラビア、コロンビア、クウェート、スペイン、ドイツ、ペルーなど様々な国と地域からの留学生に出会うことができ、それぞれの国の第一言語を教え合ったり、授業終わりに一緒に食事にでかけたりと、文化も言語も違うのに、英語を学ぶという同じ目標を持っているだけでこんなにも仲良くなれるのだと驚いたことを今でも覚えています。毎日新しい発見がありアメリカだけでなくたくさんの国に留学できた気分になりました。しかし、お互いに英語を第一言語としない人同士の会話の為、英語の発音やアクセント、イントネーションが日本人とは完全に異なるため、英語が英語に聞こえないこともありました。しかし、4か月その英語に接していると次第に慣れてきて、コミュニケーションがスムーズに取れるようになりました。
この留学を終えて思うことは、文化の異なる国で生活することは簡単ではないですが、それを乗り越えれば素晴らしい出会いがあり、お金では買うことができない経験を積むことができるということです。留学をしたいと考えている方は、ぜひ日頃の授業に真面目に取り組み、チャットラウンジに通うなどして準備をしてから留学に行ってください!きっと今と違う自分を見つけることができます!
留学中友達になったデラウェア大学の子達と卒業式で撮った写真です。