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留学体験談

【オーストラリア】サザンクロス大学 短期語学留学レポート①

【留学先】 Southern Cross University (SCU/ゴールドコーストキャンパス)
【学 部】 経営学部経営コミュニケーション学科マネジメント専攻
【期 間】 2023年8月19日~9月16日
【氏 名】 D・Nさん(留学時:4年生)


私が留学プログラムに参加をしたきっかけは主に3つである。まずは語学の授業でお世話になった古谷先生の存在である。英語の授業を進めるうちに異文化理解と日々の学習効果の向上には大学の安全がある程度保証されたプログラムに参加することが最適であると強く推奨をしていただいたことである。次に内定先の意向である。内定先は外資系企業で中途採用はすべて英語での面接を求められていることからも英語での会話と聞き取る力の修得は必至であり、早めに内定を頂いたこともあり何かしらのアクションを起こすことを求められていたからである。最後は、お世話になった方々の後押しである。教授をはじめ、家族も資金面などで全面的に支援をしていただいた。最初は異文化へ混じることに強い抵抗感を覚えていたが大学のプログラムならではのサポートもあり参加を決断し実行にうつすことができた。

4年生の夏での参加はあまり事例もなく本プログラムでも唯一の1人での参加であったため、何かを得るという漠然なガクチカの取得ではなく、明確明瞭な目標設定をすることから始めた。留学中の主な目的は日常会話のコミュニケーションを自力で取れるようになること、正しく日本の文化を伝え、異文化を理解することと定義をした。そのためにまず出発前に大学の授業でやった内容を復習しいくつか日常的に使える例文を用意した。これは現地でも大いに役に立った。異文化の理解はまず食生活からだと考え、日本の料理からカップヌードルなどのジャンクフードを含めこうしたものをお土産に選定し、コミュニケーションのツールとして活用をした。反対に異文化を理解するために調理なども積極的に手伝い、その会話の中から生活の実態や考え方を理解するに至った。明確な目標設定をすることで日々成長を実感することができたのは大きな成果だったと考えている。

コミュニケーションをとる上で最も苦労した点は聞き取ることである。聞き取りが正確にできないと回答も正確にできない。最初は話すのに苦労をすると考えていたのだが聞き取りに最もリソースを割いた。これは対話を重ねることとテレビを見ることで練習を行った。また、留学に行く前にアメリカに長期留学に行った1学年下の経営学部の学生からとにかく話しかけて間違えたら訂正をすることが上達の近道であるとの助言をもらったので、辞書は極力使用せずに自身の言葉で伝えることを意識したら聞き取りも上達をした。ボキャブラリーを増やすという観点ではこのやり方は適切ではないが、今回はコミュニケーションを取れることと明確に目標設定をしていたため、そちらに重点を置くと割りきって取り組むことが出来た。

授業の内容に関してはまずレベルわけのテストを実施され上級者のみクラスがわかれたが、あとはバランスよく混じるような形態であったため、ついていくのは大変であった。英英で行われるため、わからない点を自身で聞けないと困ることが多々あった。最低限コミュニケーションを取れる心構えは必要である。内容自体はそれほど難しい内容ではないが、実践的な内容が多いように感じられた。また、特に復習らしい復習は行わなかったが授業後にホストファミリーに内容を伝えるなどして内容の定着を図った。テストの間違った箇所の確認よりかはできたことできなかったことを他人に説明する方に効果があると感じた。定期的にテストが開催され、金曜日の午後はバレーボールの日になっている。授業と直接関係はないが、昼休みが短いため昼食の時間に最初は苦労をした。物価も円に換算するのが憂鬱になるレベルであるため極力早めにホストにコミュニケーションを取り自炊をすることを強く推奨する。

今回は語学留学ということで聞き取りコミュニケーションをとる力など学力面での最低限の目標は達成できたと考えている。しかし、継続をしなければ意味がないため今後も日本に来日している留学生などと交流することで実践力を高めていく。もう一点の異文化の理解はオーストラリアに関しては相互理解ができたと思う一方留学生の多い大学であるにも関わらずアジア圏の学生以外と十分な時間を取ることが出来なかった。その点も本学に来ている留学生などと交流をもつことでさらにレベルアップをしていきたいと考えている。

 

滞在先のゴールドコースト「カルンビンビーチ」白い砂浜が特徴で通年多くの人でにぎわうサーフィンのメッカ。ホームステイ先のベランダから撮影

サザンクロス大学キャンパス内の様子。授業は少人数の教室で行われ電子教材メインだが紙媒体もある。