国際交流センター

留学体験談

【韓国】光云大学 交換留学体験記レポート ①

【留学先】 韓国・ソウル 光云大学
【学 部】 外国語学部
【期 間】 2024年2月~6月
【氏 名】 F・Rさん(留学時:3年生)


私の留学中の目標は「韓国語で日常会話をスムーズにできるようになること」だった。留学中に書いたレポートでは、韓国人の友達とスムーズに会話ができない、発音がぎこちなくなってしまうなどと書いていたが、留学終盤になると、だんだん慣れてきたためか、友達が何を言っているのか分かるようになり、自分の伝えたいことも言えるようになった。それは友達との会話の時だけでなく、授業中でも自分の韓国語力が上達したと感じることができた。韓国語の授業中、少人数でグループワークをしたときに、グループ内の論点が、与えられた課題と少しずれていた時に、勇気を出して韓国語で、そのずれを直した。その時のグループは、ベトナム人が3人とトルコ人が2人と私というメンバーだった。他のメンバーには、お互いに母国語が通じる人がいたが、私はグループ内で日本人は1人だったので少し心細かったが、逆に良い機会だと思って、積極的に韓国語で自分の意見を言ったり、他のメンバーにどんな意見を持っているか聞いてみた。誰かが意見を言うときは、みんな集中して聞いてくれる優しいグループだったので、私も安心して意見を言うことが出来た。普段接する機会があまりない、ベトナム人やトルコ人の学生たちと韓国語でグループワークをスムーズにできていることがとても不思議だった。韓国に留学したことにより、私の韓国語能力は上がった。上がったからこれで終わりにするのではなく、これからも韓国語の勉強を続けたい。留学中に出来た他の国からの留学生はTOPIKを受けたことがあると言っていて、韓国語の授業の時も、先生が「これはTOPIKに出てくる問題と似ていますよ。」などとたびたび話題を出していた。名前は知っていたが自分には難しすぎるのではないかと感じて挑戦できずにいた。しかし、韓国語を更に上達させたいという向上心がある今、TOPIKに挑戦してみようと思っている。

留学に参加する前後で起きた自分の変化は多くあった。語学力の面では、帰国後に行った文京学院大学のチャットラウンジで感じた。私は留学前に少しでも韓国語力をあげたいと思い、毎週1回必ず行っていた。そのころは、チャットパートナーの方が言っていることを1回で聞き取ることが出来なかったり、自分の言いたいことはあるのに単語が出てこなかったりしていた。しかし、帰国後自分の力を確かめるためにチャットラウンジに行くと、チャットパートナーの方が言っていることが、耳にスッと入って日本語を聞いているように理解できた。自分が実際に体験して驚いた韓国の文化や、日本の恋しいと思ったことなどを自分の力だけで韓国語で、チャットパートナーさんに共有することが出来た。また、私は韓国で4カ月間学生として過ごしたことで、考え方も変わったと思う。私は元々人前で発表することや、グループで何かを準備することが好きではなかった。人前で発表することは緊張するし、グループワークは、メンバーとの相性などもあるので合わなかった場合、プロジェクトが進みづらくなってしまうからだ。しかし、韓国では英語の授業で、韓国人の学生たちとグループを組んで、75分の1コマ分授業をするという期末テストがあった。一緒にチームを組んだ学生とは英語と韓国語を使ってコミュニケーションととり、グループワークを進めた。私以外のメンバーは韓国人なので、会話のスピードは思っていたよりも早く、自分の意見を思った通りに伝えられないことも何度かあった。上手くいくか当日までずっと不安だったが、チームメンバーと一緒に協力して無事乗り越えることが出来た。韓国の学生がどのようにPPTを作るのか、どのようにグループワークを進めるのかなど、なかなか知ることの出来ない、韓国の学生文化を知ることが出来て面白かった。チームワークを進めているうえで、ふと「今は韓国でこんなに大変な思いをしているのだから、日本に帰ったら人前で発表することは簡単に感じるかもしれない。」と思った。これは自分の中で大きな変化だと思う。今後、就職してからも人前で話したり、チームで何かを作ったりすることがたくさんあると思うが、留学で得た経験を活かして乗り越えたいと思う。

放課後は授業の課題をしたり、次の日の授業の予習をしたりしていた。韓国語の授業の予習もするが、英語の授業の準備を熱心にしていた。クラスメイトのレベルが本当に高くて、授業についていけなかったり、授業中発言できなかったり、ペアワークを自分のせいでスムーズに進められないことは嫌なので、事前にどのような内容を学ぶのか確認したり、使う単語の意味を前もって調べていた。もちろん勉強だけでなく、放課後や週末はいろいろなところに遊びに行った。英語の授業で友達になった学生が、車で팔당(パルダン)という場所に連れて行ってくれた。外の景色を見ながらゆっくりできるカフェに行った。韓国で車に乗る機会は、その時が初めてだったため、助手席が右側にあることがとても不思議だった。それを運転してくれている韓国人の友達に言うと、「日本は右側にハンドルがあるのか」と驚いていた。自分が日本で当たり前だと思っていたことが、韓国では当たり前ではないということがたくさんあり、文化交換もできて貴重な時間だった。

毎日しないといけないことがたくさんあって、せわしなく過ごしていたが、本当にあっという間な1学期間だった。今でも韓国での楽しかった生活が懐かしくなり、携帯のアルバムを見返して思い出に浸っている。韓国で過ごした経験は私の人生の中で本当に大切な財産になった。これからも韓国語の勉強に一生懸命励み、力を更に上達させたい。