留学体験談
【マレーシア】GCI語学・異文化理解留学レポート2024
【留学先】 マレーシア マラ工科大学
【学 部】 保健医療技術学部
【期 間】 2024年8月(2週間)
【氏 名】 Sさん(留学時:1年生)
私がマレーシア留学を通して学んだこと、経験できたことと感じたこと、今後の取り組みに項目を分ける。
まず留学を通して学んだことは、マレーシアで信仰されているイスラム教について、身をもって体験しながら知ることができた。イスラムと言えば人々の外見の違いが印象的だ。基本は色が決まっていて、堅苦しいものかと考えていたが、実際にはふファッションとして楽しまれており、洋服店を見に行った際には様々なカラーと種類があるのだと理解を深めた。そして私は、マレー系の女性たちが着けているヒジャブを着用し体験した。日差しの強い外に出ると、顔全体に覆うヒジャブは少し日陰効果があり、想像よりも涼しく感じた。しかし一番苦労したことは、全身が隠れるように長袖長ズボンで過ごすことだ。私は日本同様、マレーシアにても半袖にズボンを履いていたが、長袖に変えた瞬間とても暑かった。マレーシアは比較的日本よりも風が涼しかったため苦労しないが、エアコンの無い室内では、ヒジャブと長袖長ズボンは大変だと分かった。また、肌の出ている面が顔のみだったため、汗が顔からしか出せず化粧をする女性は大変だととても分かった。一緒に行動してくれたバディも大変そうだった。
現地で生活する中で、アザーンと呼ばれるイスラム教での礼拝時間の呼びかけが、大音量で町中に流れる。時間は昼間や夜でけでなく、朝早くから流れているため、その音で起きることがあった。ただし、すべての時間に全員が礼拝する訳では無く、意外と人によってやる、やらないが分かれていることに驚いた。
イスラムの飲食においてタブーで有名なのは飲酒と豚だ。本当に取り締まられており、ご飯で豚を見たことは全く無かった。しかし肉を食べない訳では無く、よく鶏肉が出ていた。なのでケンタッキーがとても普及しており、飲食の違いによって世界的に普及される物の違いも学ぶことができた。また飲酒も禁止されているので、コンビニに日本のようなお酒がほぼ置いていなかった。お酒がダメだと思っていたが、アルコールを摂取してはいけないので、香水もマレーシア用で開発され、販売されていることが分かった。匂いの幅も多く、現地の人々も十分楽しんでいることが分かった。
マレーシア内を移動する際は、グラブという日本で言うタクシーを利用した。試しに電車を利用したが、マレーシアではグラブの方が発展しているため、都心部でも30分に一本や1時間に一本と少なく不便であった。グラブが発展する理由は、誰もお酒を飲まないのでいつでも運転することができる、道路がとても整備されているため利用しやすい、という特徴があると考る。
そしてマレーシアではマレー語がよく話されているが、英語も多く使用されているのが特徴だ。留学生だと気づいて英語を話してくれる方たちの英語は聞き取りやすく、コミュニケーションが取りやすかったが、グラブなどで会話する現地の方はマレー英語が多く、聞き取るのに苦労した。しかし話すスピードを気に掛けたり、日本人だと話すと日本についての話してくれた。イスラムの中で、親は子供に、勇敢さ、素直さ、他人に対して優しく接すること、そして”怒りを抑えること”を教育することが重要とされている。またイスラム教では、他人に怒りを見せる人は、感情のコントロールのできない人。と思われるそうだ。なのでマレーシアについてから文化を理解しきれず、タブーなことやあまりよろしくない事をしたとしても優しく、笑いながら対応してくれた。
日本も観光客や外国人がたくさん来るが、マレーシアのように出来ているのかと考えた。お店や交通機関などは海外対応の場所が増え、親切な国になっているが、人種による差別や偏見はまだまだ変わっていないと考える。日本は一つの宗教に捉われない国だが、だからこそもっとは他の宗教を取り入れて考え方などの幅を増やすべきだと感じる。私はマレーシアはもちろん、他国に偏見や差別的な考えを持つ人がいれば、学んだことを普及し広めたいと考える。