国際交流センター

留学体験談

2014年9月8日 GCI語学・異文化理解留学プログラム(マレーシアコース)報告No.4

最後の週は企業訪問に臨みました。

研修させていただいたのは、九州工業大学マレーシア・スーパーサテライト・キャンパス(MSSC)、そして紀伊国屋書店、富士通、ネスレの三社です。

 

各研修先では、GCI生から本学の概要、プログラムの目的、受入れ企業のブランドイメージなどについて英語で説明し、受入れ先の質疑に応じました。

これらの研修にはマラ工科大生四名が同道しました。

 

■9月8日(月)

○九州工業大学MSSC

国立大学として初の海外サテライトキャンパスが、首都クアラルンプールから南へくるまで一時間半ほどに位置する、マレーシアプトラ大学(UPM)のキャンパス内にあります。この日はUPM修士課程の方によるパームオイル(椰子油)の再生工程についての講義があり、そのパイロットプラントを見学させていただきました。ここでは食用油の再生を中心に研究がなされています。

 

UPMは前身が農科大学で、キャンパス内に牛が草を食む牧場やゴルフ場があり、その脇を空港への高速鉄道が駆け抜ける、マレーシアを象徴するような光景が広がっています。

オープンエアの食堂でUPMの学生、職員の方々、MSSCの職員の方々と昼食をともにさせていただき、本学にはない専門分野の現場と環境を体験することができました。

 

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講義を受けたバイオエネルギー研究所前、後方はパイロットプラント

 

 

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椰子の皮を焼く工程

 

 

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精製したパームオイルのにおいを嗅ぐ

 

 

■9月9日(火)

この日は午前中に紀伊国屋書店、午後に富士通を訪ねました。

○紀伊国屋書店:

マレー系・中国系・インド系が織りなす多民族国家だけに、英語や日本語などを含む多彩な言語の書物が、広大な店舗に並んでいます。

公文式ひらがな練習カードは、日本人ではなくマレーシアの教育熱心な家庭の方々が求めていくこと、また英語に翻訳されたコミックが「MANGA」コーナーで人気を博していることを学びました。

 

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スタッフの方々にGCIについて英語で説明

 

 

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店舗案内を受ける

 

 

○富士通:

富士通はIT産業の集積地であるサイバージャヤにあります。中国系マレー人の社長からは「専攻の枠を超える将来像を抱くべし」との歓迎の言葉をいただきました。

その後、日本語の堪能な職員の方々と、マレーシアと日本との違いや、グローバル人材に求められるものなどについて、意見交換をさせていただきました。

 

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受付前

 

 

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富士通マレーシアの事業について説明を受ける

 

 

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事務所見学

 

 

■9月10日(水)

○ネスレ

マレーシア留学の最終日は、食品界におけるグローバル企業の代表格である、ネスレ社にお邪魔しました。同社はマラ工科大と同じシャーラム地区にあり、滞在した同大の寮から二十分のところにあります。

 

スイスが本拠地の同社は、世界中で事業を展開しておられ、人材の交流も活発だそうです。質疑に参加いただいた、応用技術の責任者であるパイバさんはポルトガル人です。スイスの会社のマレーシア工場で、マレー系人事部長に講義いただき、インド系スタッフの方の補助を受けて、中国系工場長に製造工程を案内してもらう—という、GCIプログラムとして最適な環境で、研修させていただきました。

とはいえ、なまりのある四種類の英語を同時に聴きとるのは容易ではありませんでした。

 

社員食堂でごちそうになったお昼ごはんはとてもおいしく、また食事代はネスレ社が半額補助をしていると伺い、グローバル企業の地元に根付いた展開を目の当たりにしました。

 

 

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講師に質問(正面の四名はマラ工科大生)

 

 

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工場見学用の白衣・帽子・耳栓・安全靴をお借りする

 

 

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社員食堂でパイバさんとマレーシアプログラムは、マラ工科大学での三週間の英語研修を終え、最後の四週目に組まれた企業訪問に臨みました。