留学体験談
(保)海外短期フィールドワーク(マレーシアコース)報告5
今回は、保健医療技術学部海外短期フィールドワーク(マレーシアコース)を引率指導中の教員からの報告です。
マレーシアは現在も毎日30度を越えています。病院の中は比較的涼しいものの外は真夏です。さらに湿度も高いです。しかしそのような中、学生達は頑張っております。現在理学療法学科6名、作業療法学科1名計7名の学生は4グループになり、1週間目の研修を行っております。理学療法は3グループで運動器疾患グループ、中枢疾患グループ、呼吸循環グループ(それぞれGymと呼ばれております)となり、ローテーションしながら文化や生活習慣の違いを肌で感じながら研修を行っております。また作業療法グループといっても1名ですが、しっかり頑張っております。
こちらのマレーシア国民大学病院は1000床を越す大病院でありクアラルンプールのやや郊外に位置しております。宿泊しているブキッビンタンからは車でも電車でもおおよそ30分弱で朝8時から夕方5時まで毎日頑張っています。お昼には病院の職員食堂で何でもかんでも辛い食事の中、比較的辛さの弱いものを選んで食べております。
現在日本のリタイヤ組が東南アジアに移住することがさらに進めば、クアラルンプールの現在の日本語のわかる医療機関だけでは対応ができなくなることが予想されます。それを考えましても、本学の保健医療技術学部が今後グローバル社会にむけてすることはあると思います。
さて実習の中身ですが日本の臨床実習とはかなり異なります。こちらから質問などをしなければ、ほぼ放っておかれます。そのため学生達はなれない英語で積極的にこちらのPT,OTや患者さんに話しかけています。1日毎にその積極性は増しております。病院の業務の中身ですが、それぞれの専門性は私が見る限りではありますが、日本とそれほど大きな相違は無いように感じております。文京学院大学でも講義をして私の友人でもあるCalifornia Kaizer Performance病院の、Clare先生はこちらの病院でも講義を行ったことがあるそうです。またこの病院には私たちのチームの前に、台湾、香港からそれぞれ理学療法士の学生が研修に来ていたということです。その前には、スウェーデン、オーストラリアからの研修生もいるということで国際色豊かな研修病院といえます。
実は私も毎日患者さんの治療をさせてもらっております。運動器疾患ユニットでこちらのPTからこういう患者がいるんだけど、Fukuiならどうする? といわれ、そう言われたら臨床魂が起き上がり、治療後にこちらから説明をさせてもらっております。初年度ということもありすでに改善したほうが良いなということもあることはありますが、まずはスタート順調に行っております。
理学療法学科 福井勉