留学体験談
2015年3月10日 保健医療技術学部 海外短期フィールドワーク(マレーシア)第9報
3月10日(火)
病院実習5日目の今日はSpeech Unit の見学をさせていただきました。ここのユニットには6人のセラピストが所属しており、言葉だけでなく摂食嚥下の訓練や家族指導等も行うとお聞きしました。説明を受けた後、自閉症で言葉の遅れがある子供の患者様の治療を見させていただきました。声かけへの応答は乏しいように感じましたが、いろいろなおもちゃで遊ぶことにより発話を促していました。
小児を見学していて感じたことは、日本では、その子が興味のあることを中心に訓練を行うのに対し、マレーシアではセラピストが立案したプログラムに則り、訓練を行っていくということです。
午後は呼吸循環器系病棟でベッドサイドの理学療法の見学をさせていただきました。日本では呼吸介助や排痰法、スクイージングを行う事が多いですが、マレーシアでは徒手療法はほとんど行わず、背臥位姿勢のアライメントを整えた後、端座位になり数分起こすなどの姿勢調整を中心に行っていました。
まだまだ英語の理解・表現に苦しんでいますが、現地の先生方はとても優しく、伝わらなかった医療用語などは辞書で調べやすいように紙にスペルを書いてくれたり、わかるまで簡単な表現で言い換えてくれたりと熱心に指導してくださいます。明日で病院実習は最後になりますが、先生方や患者様とコミュニケーションをとり、悔いのないようマレーシアの医療を学んで来ようと思います。
【報告:永嶋千勢】