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留学体験談

【アメリカ】セントベネディクト・セントジョンズ大学 交換留学レポート②

留学先    :College of Saint Benedict and Saint John’s University    
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻     
留学期間   :2019年8月23日~2020年3月23日           

氏名・学年  :H・Kさん(留学時:2年生)               



1.はじめに
 

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 9ヶ月間であったはずの交換留学は、新型コロナの影響で2ヶ月早く終わってしまいました。例年より少し短くはなりましたが、様々なことを学ぶことが出来た7ヶ月間でした。前期は宿題の量や英語のスピードに戸惑い、どうやったら早く英語力が身に付くか日々模索していました。冬休みを終えてから、少しずつ英語力の向上を感じることが出来ました。後期は栄養学を初めとする、本当の意味で現地の学生と同じ授業を履修して一緒に勉強しました。この7ヶ月間、沢山の壁がありましたが、その度に「仲間」が助けてくれました。

2.「仲間」

thumbnail_Abbey Church.jpg 留学する前は「友達」についてそれほど深く考えることはありませんでした。週5日大学に行き、一緒のクラスにいる学生が「友達」でした。また一緒に昼ご飯を食べるなど「友達」と一緒にいる時間は多かったと思います。しかし、何かに対して一緒に必死になって取り組む「仲間」とは少し違いました。私が言う「仲間」とは何かに対して共に必死になり、時には衝突することもあるかもしれませんが、最終的にはお互いを高めあう事が出来る人々です。一方で「友達」とは、一緒にいて楽しかったり居心地が良い人々です。「友達」と「仲間」の決定的な違いは、共に必死になってお互いを高めあえる存在かどうかです。私はこの交換留学で、沢山の「友達」ではなく「仲間」に出会うことが出来ました。その「仲間」からは様々なことを学びましたが、印象深い二つのことについて書きたいと思います。

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 一つ目はやり抜くという事です。特に後期は、「仲間」とは図書館などで一緒に集まって勉強する時間が多く、お互い分からない部分を教えあったり、どのような勉強方法がテスト対策に適しているかなどを教えてもらったりしました。「仲間」と勉強している中で感じたことは、妥協しないという事です。いくら課題に時間がかかっても、時には徹夜をしてでも期限内に終わらせる姿勢は鮮明に覚えて

います。これは私が彼らから学んだ最も大切なことであり、これからの人生においても役に立つことであると確信しています。 

thumbnail_Gym.jpg 二つ目はオンとオフの切り替えです。前述したように勉強するときなどは物凄い集中力で手を抜かずとりくんでいました。しかし、勉強中の姿勢からは考えられないようなくらい騒いで遊ぶ時もあります。金曜日は、次の日が土曜という事もあり夜はパーティーなどが開かれたり、夕方ごろからは図書館で勉強する人がいなくなります。ある金曜日の午後、パーティーまで時間があるため図書館で課題に取り組んでいた時、初めて会う学生が話しかけてきました。

「金曜日の午後に何やってるんだよ?金曜日の午後だぞ。勉強なんかしてないで、パーティーだよ!パーティー!!」
「パーティーまで時間があるからさ」
「じゃあゲームやれよ!TGIF!いい夜を!!」

現地の学生はオンとオフがはっきりしていることに、この時気づきました。ずっと集中して課題に取り組むことは出来ないので、どこかで何も考えずに遊ぶ時間が必要です。またオフが無いことは結果的に非効率な方法であるということも学びました。

3.留学を通して学んだこと

 この交換留学を通して様々な人に出会い、教室の中では学べないことを沢山経験することが出来ました。そしてかけがえのない「仲間」と出会えたことは、一生の財産になると思います。この留学は彼ら無しではやり遂げられませんでした。これから学ぶ場所は違いますが、彼らに少しでも近づけるよう、彼らの「仲間」の一人になれるように日々過ごしていきたいと思います。

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              留学当初から優しく丁寧に、様々な事を教えてくれた 仲間たち