留学体験談
【ニュージーランド】オタゴ大学ランゲージセンター 長期留学レポート①
学先 :University of Otago Language Centre
学部・学科 :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻
留学期間 :2019年2月19日~6月16日
氏名・学年 :N・Sさん(留学時:2~3年生)
私が四か月のニュージーランド留学を得て、自己成長につながった二点について述べる。
1.リスニング力の向上
一つ目に、リスニング力の向上だ。ニュージーランドの英語は、私が留学前に学んでいたアメリカ英語ではなく、イギリス英語ということもあり発音の異なる単語が多いため、聞き取りが困難な場面に何度も直面した。ランゲージセンターの先生は、わかりやすく発音してくれることが多く、理解することが簡単だがホストファミリーの英語を聞き取るのは本当に苦労をした。そのため、初めの一か月は、話すことよりも相手の話を理解する事に集中した。
例えば、私のホストマザーは食後に友達とよく電話をするのだが、私は自分の部屋にこもらず、一緒にリビングで過ごしなるべく英語に触れる機会を増やすよう努力をした。この努力を続けた結果、相手の話への相槌の打ち方、会話の表現としてより自然なフレーズを得ることができるようになった上、ホストファミリーの情報を得ることが出来るため、普段の日常会話にも活かすことができ一石二鳥であった。二か月が過ぎるとホストファミリーから英語上達したねという言葉ももらい、聞き取れていると思われたのか帰国間際にはかなり早口で話されることが多かった。それでも単語を一つずつ聞き取ることで相手が何を話しているのかを大まかに理解することができた。
帰国後一週間でTOEICを受けたのだが、リスニングが前と比べてかなり聞き取れることが出来るようになったと自信をもって言える。結果の返却はまだだが、スコアが上がるのは確実だと言える。自分から英語を積極的に学ぼうという姿勢があるかないかで英語力は良くも悪くもなると感じたため、ホームステイという貴重な機会を利用できたことが自分にとって大きな成長になったと思う。
2.コミュニケーションスキルの向上
二つ目に、コミュニケーションスキルを伸ばすことが出来た点だ。この四か月の間で、多くの多国籍の人と出会い、コミュニケーションをとる場面が多かった。この機会を利用し、私の少し人見知りな性格を変えようと、なるべく自分が参加できるチャンスを逃さないようにした。
例えば、友達を作るために積極的に大学が主催するイベントに足を運んでみる、ホストファミリーの友達との集まりに参加させてもらう、ランゲージセンターで同じクラスになった人と一緒に出掛けるなどである。初めの二週間はホストファミリーとの会話でさえ緊張してしまい、何を話したらいいのかわからず黙り込んでしまうことが多かった。自分の考えを上手く伝えることが出来ず、自分から積極的に話さなかったため、ホストファミリーにはじめは静かな人だと思われていたのではないかと思う。しかし、自分の中でこんな自分を変えたいという気持ちがあり、何事にも積極的に参加したことで、自分のコミュニケーション力にも変化が現れた。今までは、相手の話をただ聞くだけ、質問に答えるだけであったのだが、そこから話を広げてみるなど初対面の人とでも話すことが出来るようになっていたのである。
自分にとって一番成長したと思えるエピソードは、帰国する三週間ほど前に家に帰るためにバスを待っているとき、ある女性がバスの方面があっているのかを確かめるべく、バスの時刻表を眺めていたため、「何番のバスを待っているの?」と自分から会話を始められたことだ。今までの自分とは比べられない成長だったため、今思い返してもコミュニケーション能力は上がったと自信を持って言える。
3.留学を振り返って
このように私が成長できた大きな理由として、周りの状況にとても恵まれていたからだ。最初にも述べたが、私は多くの人とコミュニケーションをとる機会を得ることができた。ただ単に機会が多かっただけではなく、ニュージーランドという東京と比べればかなり田舎であり人口も少ない分、フレンドリーな人が多く初対面の人とも会話を簡単に始めることが出来るKiwisの文化を学んだからではないか。バスを降りるときは必ずバスの運転手にお礼を言うこと、お店を出るときも良い一日にしてねという声を掛けてもらえること、道端で全く知らない人におはようと言われること、このようなことがニュージーランドでは当たり前であった。この四か月間、毎日目にするKiwisの文化が当たり前となり、日本に帰国しても今までは初対面の人でも自分から話題を振ることや、お店の店員に挨拶を欠かさずするなど自分の中での意識を変えることが出来た。
ニュージーランドという国を選び、素晴らしいホストファミリー、クラスメイトに恵まれたことに感謝し、この国で学んだことを忘れず今後の日々の生活に活かしていきたい。