留学体験談
【マレーシア】マラ工科大学 短期留学レポート①
留学先 : University of Technology MARA(UiTM)
学部・学科 :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際教養コミュニケーション専攻
留学期間 :2019年8月8日~8月24日
氏名・学年 :R・Iさん(留学時:1年生)
1.留学の目標
今回の留学は、得るものが全て新鮮であった。留学に行くこと自体が初めてだった私はとにかくその地の環境に慣れ、楽しむこと、そして今ある自分の英語力をより高めることが第一の目標であった。第二の目標として、現地の人と友達になること。第三の目標として、現地の文化を知りつつ日本の文化も伝えること。これら三つが私の留学前に立てていた目標であった。
2.人の温かさ
まずマレーシアに行って一番に感じたことは人の温かさである。バディーズとは衣食住すべてを共にしていたため嫌でも仲良くなる、むしろ仲良くなりすぎる。大学に行くのも、ご飯を食べに行くのも、何をするのも一緒で、一緒にいない時間を探す方が難しいくらいずっと一緒であった。特にバディーズの温かさを感じた場面はご飯を選ぶとき。日本人の私たちの味覚に合うように辛くないものを探してくれ、どんな食材が入っていてどんな味がするだとか、嫌いな食べ物はないかなど、常に私たちに気を配っていてくれたことが印象に残っている。そこで私がさらに感じたことは、現地の人は料理の内容をよく知っているということだ。もし私が逆の立場であったら、ここまで詳しくは説明できないだろうと思った。これをふまえて私は日本食についてもっと知り、人に説明できるようにならなければならないと思った。
3.文化の違い
次に感じたことは文化の違いである。マレーシアはマレー系、中華系、インド系の三つがあり、私たちのバディーズはマレー系であった。宗教はイスラム教でそこには日本人の私には考えられないくらい多くのルールがあった。食に関して、豚肉は食べてはいけないし動物性の油が使われているものは食べられない。酒も宗教上禁止されている。他にも女性は家族以外の男性に触れることはできないし、肌を見せてはいけないから長袖長ズボン、スカーフは女性の前では外しても良いが家族以外の男性の前では外してはいけないともバディーは言っていた。また礼拝は一日に五回、寺院に入る前には身体を清めなければいけないなど、この他にも多くのルールがあった。
4.マラ工科大学
UiTMでは様々な体験をすることができた。マレー語を教わったり、マレーシアの伝統的な朝ごはんを自分たちで作ったり、アートの授業ではボンドのようなもので縁取りをして色付けをし、一枚の絵を完成させた。他にもマレーシアの伝統的なお菓子を食べ、遊びをし、マラッカの街をクイズの答えを探しながらまわり、それを基にプレゼンテーションを作成し発表もした。最初は戸惑ったが現地の人と同じ食べ方を体験できたことで、マレーシアの人たちの気持ちを少しは理解できた気がする。
5.hari raya korban (ハリ ラヤ コルバン)
留学生活の中で一番心に残っているのはイスラム教の儀式の一つである「hari raya korban (ハリ ラヤ コルバン)」を見たことである。これは牛や羊などの首を切り、それを頂くことで全ての生き物に感謝しようという意味が込められた儀式であると聞いた。なかなか見ることのできないものを見られて感動したし、命を頂いているから自分の命があるのだということを改めて実感させられた。
6.留学を振り返って
一つ心残りなことは、お互いの話をしていて日本の国旗の意味を聞かれた時に、ちゃんと答えられなかったことだ。マレーシアの人は自分の国のことをよく知っていて、国旗の意味はもちろん、食、文化、歴史など全部話してくれたのに、私は日本のことを全然伝えられなかった。すごく心残りで悔しさもあったが、これは今回私がこのような留学をしていなかったら気付けなかったことだから、気付けて良かったと思う。
学校生活以外ではナイトマーケットに行ったり、ローカルフードを食べたり、TESCOというショッピングモールに行って買い物をしたり、閉園後の遊園地で花火を見たり、寮の外でバトミントンをしたり、夜遅くまでUNOをしたり、いろんなことをした。どんな時間も楽しくて、楽しすぎて、終わらなければいいと思った。マレーシアでの毎日は見るもの体験するものすべてが新しくて、充実していて、最高だったと言い切れるほどであった。
この写真は私の自慢のバディーズたちです。大好きすぎてお別れするのが嫌でずーっと泣いていました(笑)マレーシアと日本は近いとは言えない距離だけど、お金を貯めて必ずまた会いに行くことを約束しました。みんなにはずっと幸せでいてもらいたいです。Terima kasih!!!