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学生企画で地域のお祭りを開催!まちフェス in 大井2024
2024.04.26
文京学院大学まちづくり研究センターふじみ野では、キャンパス近くの商店街にある空き店舗を使って子どもの居場所づくり活動をしています。
普段は「ぶんぶん」という駄菓子屋さんを月2回程度実施しており、2年ほど活動を続ける中で、地域の子どもたち、大人が来て、駄菓子を買い、お喋りや遊びを楽しむ、「みんなの場所」になってきています。
ぶんぶんを主宰している地域の団体や協力してくれる皆さまとともに、学生が駄菓子の選択をし(ヤッターメンとポテトフライは不動の人気です)、母の日イベントや怖い話の会の企画や実施など(駄菓子屋の常連もいつもは来ない子どもたちも楽しんでくれます)、ぶんぶんが居心地よく楽しい場所になるように、日々工夫して活動しています。活動を続ける中で、近隣の方が玩具を寄付してくださったり、宣伝を手伝ってくれたり…応援してくださる輪も広がっています。
そのようにして出来てきたつながりが、地域のお祭りとして実を結びました。
これまでの活動で知った地域の魅力を、自分たちの力で発信する機会を作りたい。地域に楽しい時間を作りたい。学生からそのような気持ちと企画が発信され、ふじみ野市に企画を持ち込み、関係する団体に声をかけ、近隣の方々にお祭りをポスティングし…5ヶ月ほどをかけて準備を進め、2024年3月20日、「まちフェスinおおい2024」を開催しました。
商店街の中に8つのブース、近くの公園でのステージ発表が4団体。地域の倉庫で眠っていた子ども神輿を復活させ、30年ぶりに街を練り歩きました。学生たちと地域の皆さまの力で、地域のお祭りが実現しました。
午前中は地域の読み聞かせサークルの皆さんが読み聞かせとエッグハントを開催。文京学院大学ボッチャクラブの体験会と共に、遊びの広場を実施しました。その他にも学内から、ダンスサークルや吹奏楽部の発表と、ゲーム研究会によるアナログゲーム遊び等がまちフェスを盛り上げてくれました。また、学生たちからの依頼に学外の方々も応えてくれました。子ども食堂団体と自治会がフランクフルトや飲み物を販売、商店街の塾が体験会、飲食店さんが豚汁の販売…隣の川越で移動駄菓子屋さんをしている方も来て、駄菓子を販売し、まちフェス会場のどこも、楽しそうな景色に満ちていました。スタンプラリーも企画し、スタンプを集めた人には景品を贈呈。その景品は、地域の方から寄付していただいた玩具です。子ども神輿は、担ぐ子どもたちも見守る大人も笑顔で、みんなの「わっしょい」があふれる賑やかな時間になりました。親子連れを中心に、200人ほどの方が遊びに来てくれ、大盛り上がりの1日になりました。
地域のお祭りを、企画して実施すると、見えてくるものがあります。お神輿が通ること、公園を使うことにも申請が必要。宣伝のためのチラシや、当日のプログラムも作成。印刷前には間違いがないかよくチェック。机や椅子を自治会から借り、神輿は拭き掃除をしなくては。担ぎ手のための法被も準備する必要がある。イベント中の連絡体制は…。やってみてはじめて分かることは、何事でもあります。大学生活では、大学生のアイディアや体力、真剣さや真っ直ぐさ、軽やかさしなやかさ、そういったエネルギーと、教職員が持つ専門性が協力し合い、様々なことが実現します。さらにそこに、地域の皆さまの力が加われば、出来ないことは何もない。そう思えるイベントでした。まちフェス実施後、駄菓子屋のぶんぶんに遊びに来てくれる方が増えています。また、新しい企画や、次のまちフェスの話もすでに聞こえてきています。関わる学生にとっても地域の皆さまにとっても、自分たちが過ごしている街がもっと面白くなるために、楽しいことを考え、実現し、共有し、そしてさらに楽しいことを育てていく。文京学院大学まちづくり研究センターふじみ野では、そのような、人と人が楽しく幸せに生きていくことに繋がるチャレンジを、みんなでこれからも積み重ねていきたいと考えています。
活動の様子は、まちづくり研究センターふじみ野Instagramでも発信しています。ぜひご覧ください。