資格について
本学科での学修によって得られる受験資格です。資格取得に向けて教員が全力でサポートします。
臨床検査技師
臨床検査学科を卒業すると、臨床検査技師国家試験の受験資格を取得できます。
臨床検査技師とは、医師の指示のもと、心電図・脳波・筋電図・呼吸機能・聴力・超音波検査など直接患者さんと接して行う生理学的検査や、患者さんから採取した血液・尿・細胞等を調べる検体検査を行うことができる厚生労働大臣認定の国家資格です。また、採血や唾液採取などの検体採取も行います。また、従来は医師・看護師が実施していた持続皮下グルコース検査のように複数の業務が可能になっています。
毒物劇物取扱者
毒物及び劇物取締法に基づき、毒物及び劇物を取り扱う場合には、国または各都道府県の登録、許可、届出が必要です。毒物及び劇物の製造業、輸入業又は販売業には専任の「毒物劇物取扱責任者」を置き、保健衛生上の危害の防止に当たらせなければなりません。病院検査室や衛生検査所では、試薬として使用する毒物及び劇物を管理することが求められています。このため、毒物劇物取扱者の資格を持つ人が管理責任者に選任されることが多いです。
この資格試験は都道府県知事が実施しています。本学で学ぶ化学の知識を活用して、在学中から受験することができます。
健康食品管理士
健康食品管理士とは、一般社団法人日本食品安全協会が認定する資格です。健康食品等の安全性、効果、医薬品との相互作用及びその取り扱いに関する知識を有し、消費者に対し健康食品等を適正に利用すること、および健康食品等による被害を防止することに指導的役割を担える人材が健康食品管理士です。
健康食品やサプリメントの中には臨床検査値に影響する成分を含むものがあります。臨床検査技師として働いていると、患者さんから質問を受けたり、アドバイスを求められたりすることがあるかもしれません。健康食品管理士の資格を目指して勉強することは、このようなケースに的確に対応する知識をつけることになります。
「健康食品管理士」の試験を受験するためには、指定科目の履修が必要です。「健康食品管理士」の資格を取得すると、申請により「食品情報担当者 3級」が取得できます。
合格体験記
健康食品管理士は、本来は卒業後に一定の講習を経て取得する必要がありますが、本学は認定校であり単位取得と同時に受験資格が得られるため学部生のうちに資格を取得できるメリットがあります。私は、健康食品と医薬品の相互作用、健康に関わる医療知識を得られ、就職の幅も広がると考え受験しました。先生や合格した先輩方のサポートも手厚く、自信をもって受験することが出来ました。(2021年度卒業生Oさん)
遺伝子分析科学認定士(初級)
公益社団法人日本臨床検査同学院が認定試験を実施している資格です。この資格は、遺伝子分析科学または遺伝子関連検査に関与する者の学識、および技術の向上と検査の標準化を図り、また一般の人々における遺伝子関連検査に関する正しい知識を啓発し、遺伝子関連検査に基づく良質な医療の発展・普及に寄与することを目的として認定されています。本学在学中でも、指定科目を履修し、試験に合格することで資格を得ることが可能です。
合格体験記
私は3年生の時に、遺伝子分析科学認定士の資格を取得しました。2年から3年次の遺伝子の授業において遺伝子の検査法や疾患について興味を持ち、学生でも受験可能なこの資格に挑戦しようと思いました。この資格を取得していた先輩から、勉強方法や試験対策についてアドバイスをもらえたことが合格への一歩だったと感じています。最近の医療ではゲノム解析や染色体検査、遺伝子検査など、遺伝子を標的にした検査が発展してきているため、学生の頃から遺伝子の知識を身につけることは、将来現場に出てから役に立つと思います。(2020年度卒業生Sさん)
心電図検定
心電図を正確に判読する能力を測る検定試験で、一般社団法人日本不整脈心電学会が試験を実施しています。在学中に4級~1級の試験を受験することが可能です。急性心筋梗塞などの疾患において、心電図を正確に判読できることは生命を救う迅速な診療に繋がるため、重要な能力となります。
合格体験記
私は学部時代の講義で心電図に興味を持ちました。病院実習では患者さんの検査に携わりながら、他の検査と同時に心電図波形を理解することに努めました。大学院進学後、治療方針を考える上で心電図の判読力を向上させるのはメリットがあると考え、心電図検定を受験することにしました。実際に臨床現場で見られる心電図を網羅し、理解を深めるように励みました。結果的に心電図検定2級を取得することが出来ました。ここで得た知識や経験を臨床現場で活かせるように精進していきます。(2020年度卒業 Iさん)