福祉マネジメントコースの近況 ~福祉マネジメントコースにおけるキャリアや就職イメージ~
先日、「キャリアデザイン演習Ⅱ」の授業において特例子会社様にご講演をいただきました。
前回は株式会社ぐるなびの特例子会社「株式会社ぐるなびサポートアソシエ」様の元代表取締役の田中潤 様、そして今回は株式会社 ジュピターテレコム(ブランド名 J:COM)様の特例子会社である株式会社ジェイコムハートの代表取締役副社長 奥住久義 様、関東事業所リーダー 間中秀峰 様(ジョブコーチ)、事業部部長 中島実紀 様にご講演をいただきました。
特例子会社とは「障害者の雇用の促進及び安定を図るため、事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社」のことをいいます。特例子会社では一定要件を満たし、厚生労働大臣からの認定を受けると特例子会社で雇用された障害者は親会社やグループ全体の雇用であるとみなされ、実雇用率(2.2%)を算定することが可能になります。2019年6月時点で、特例子会社は全国に517社あり、2009年の265社から約2倍へと拡大し、特例子会社で働く障害者も約3万6000名と、2009年から2.7倍へと増加しています。
特例子会社がこれだけ増加している背景には、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)やダイバーシティの推進といった取り組みを強化する日本企業が増え、障害者雇用の在り方において特例子会社制度を検討する企業が増えているということがあります。 そのため今後もさたに増加していくことが予想されていますし、現在の福祉マネジメントコースの学生の皆さんの就職先候補になっています。
授業では特例子会社の重要性はもちろん、身体、知的、精神といった障害特性によって障害者の方々とどのように関係を構築し、組織マネジメントを行っていくかといった具体的な内容もお話しいただき、学生の皆さんからも「特例子会社の重要性がとても具体的に理解できた」「福祉のわかる企業人が求められる理由がよく理解できた」など多くの気づきがあったという感想でした。
2021年も福祉マネジメントコースの皆さんが今後のキャリアや就職に対するイメージが広がるように進めていきます。