2017年2月23日 海外フィールドワーク カナダ(6)
【海外短期フィールドワーク2017年(2016年度)リアルタイム報告06】
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カナダブリティッシュコロンビア州立トンプソンリバーズ大学で
今年(2017年2月〜3月)も海外短期フィールドワークが行われています!
午前中は英語、午後は現地の専任の教授陣4名から心理学を学ぶことができる、日本でも有数(おそらく日本の唯一)のプログラムです。
臨場感をもってお伝えするために画像サイズが大きめです。読み込みに多少時間がかかります。ご了承ください。
午前のモニカの授業はカナダの国土を知ることでした。分割されたジグソーパズルのような地図の部分からカナダ全域の地図を完成させ、その上で、課題として英語で与えられた場所を探し当てていきます。この過程でカナダの州の成り立ちなどを学んでいきます。
話をするだけではなく、できるだけいろいろなアイテムを用いて英語を学ぶ、ということを心がけてくれます。情報量が多いと負荷がかかりそうに感じられますが、ことものを学ぶこと、記憶することにおいては、関わる情報が多いことが学習の促進に繋がることを経験的に分かってくれています。またいつも顔を見つめ合って英語をしゃべり続けることは、大変です。その点、何らかのアイテムを介して英語を話していくとスムーズに学ぶことができる場合が多いと思います。もちろん、午後の心理学の予習もしてくれました!
午後は、去年の11月に文京学院大学ふじみ野キャンパスまで来訪してくれたマイクの授業です。もう10年以上このプログラムにも関わってくれています。議論好きで、カナダでも学生と議論をしながら授業を進めているとのことで、「僕とお酒を飲むと(議論好きで)面倒くさいから、みんな飲みたくないだろうな。」などと冗談を言います。が、とても気さくで、いたずら心もあり、かつ教育に真摯な研究者です。今日は知覚・認知心理学のお話。
授業の冒頭で「僕がここにいる、ということ、皆さんどうして分かる?」との質問
「見えるから」「聞こえるから」「触れようと思えば触れられる」
「そうだね。でも、それは目や耳や皮膚を介して脳に情報がいって、脳の活動(パターン)を引き起こして、最後に僕がいる、ってわかるんだよね。じゃあ、僕がここにはいなかったとして、そのパターンを擬似的に作りだしたら、皆さんは何を体験する?」
「うーん」
とてもアカデミックな内容です。
そこから錯視や虚記憶の話までどんどんストーリーは発展していきます。時に質問を織り交ぜながら、ぶっ続けの授業が続きます。熱いです!
エーシャーの無限階段だね。でも音でも無限音階ってあるって知ってる?
このような途切れ途切れの音楽が、ザッザッっていうノイズをその途切れの部分にマスキングすると、ほら、綺麗に旋律が流れて聞こえる。これもパターン構築の結果なんだ。」
マイク、熱くなって、英語を話すスピードが普通になってます。マイクー、カムバーック!
でも、画像などがあり、また本学教員の補助(できるだけ少なくしていますが)によって、全体像はつかめています。また大学で一度はやったテーマが多く含まれているので、なんとかついて行きます。ただし、ディスカッションでいろいろ発言していくのはかなり高いレベルが要求されますよね。それでも皆さん、必死にくさがっていきます。今年は人数が少ないということもあり、1人1人が聞こう、答えていこう、という気持ちが感じ取りやすいです。きっとそれがマイクを熱くさせるのかも(笑)。当初マイクは1時間半強(休憩を入れて2時間なので)を想定していた、とのことですが、授業は休憩なしで2時間ぶっつづけでした。でも皆さん、集中していました。マイク、ありがとうございました!
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