新入生のみなさんへ 人間学部長からのメッセージ
2020.4.2
人間学部新入生の皆さんへ
人間学部長 椛島香代
入学おめでとうございます。4月に皆さんとお目にかかることができず、大変残念です。
新たに始まる大学生活に対して期待していたところに入学式、ガイダンスが中止、授業開始も延期となり、不安な気持ちも出てきているのではないかと案じています。大学からはHP等を通して連絡をしていきます。毎日1回はチェックしてください。また、郵送で資料等をお送りします。資料をよく読んで基礎情報登録などを行ってください。大学と連絡をとりやすくするための手続きです。がんばってください。
今、世界中が新型コロナウイルスと戦っています。日本の首都東京も、オーバーシュート(爆発的感染拡大)の瀬戸際であると言われています。外出自粛は若い皆さんにはつらいことだと思いますが、気づかないうちに感染し症状が出ない「不顕性(ふけんせい)」の人が、身近な重症化しやすい高齢者や基礎疾患がある方にうつしてしまうかもしれないのです。うつした相手が、あなたの大切な人だったら…と考えてみてください。同じ年代の友達の中にも重症化する人がいるかもしれないのです。「自分たちは若いし元気だから大丈夫」とは思わないでください。ぜひ自分自身、そして周りの大切な人たちを守るための行動の仕方を考えてください。このことは、若いあなた方の将来と大きな関係があることなのです。
さて、外出自粛を前向きにとらえて、自分の成長のきっかけにしてはいかがでしょうか。いくつかご提案します。
1.情報リテラシーを磨きましょう
家の中でもスマートフォーンなどの電子機器類でたくさんの情報を得ることが可能です。正確な情報を得ること、専門的な知識を得ることができるようキーワードを工夫して検索してみましょう。同じテーマでも様々な考え方があることに気づきます。自分の意見は?自分ならどう行動する?など考える力、判断する力を磨きましょう。フェイクニュースやデマに踊らされないようにしましょう。
2.本を読みましょう
本を読んでみましょう。前に読んだことがある本でもかまいません。自分が成長していると同じ本でも違った魅力を感じることができます。また、忙しくてなかなか手に取ることができなかった本を読んでみてください。この際ですから「つんどく(積ん読)」を解消しましょう。本は、あなたを別の世界へいざない、別の人の人生を生きることができるステキなツールです。
3.学習環境を整えましょう
勉強する環境を整えてみましょう。不要なプリント類を整理したり、ついつい誘惑されてしまうコミックやゲーム類などを勉強する時には目に入らないように片づけたりすることも集中できるコツです。いつもより家にいる時間が長いからこそ、ゆっくりマイペースでやってみてください。身の周りが片付くと気持ちもすっきりして気分転換にもなります。
皆さんとキャンパスで直接会える日が早く来ることを願っています。くれぐれも健康に留意して過ごしてください。