人間学部 保護者会を開催しました。
人間学部事務局レポートvol.2
2020年度 人間学部 保護者会を開催しました。
去る11月23日(月)、人間学部1年生の保護者を対象とした「2020年度 人間学部保護者会」を開催しました。
人間学部では、例年6月に保護者会を開催しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、今年度は開催を見合わせていました。
しかしながら、コロナ禍においてオンライン授業が主体となる中、学生たちの学修状況や大学生活に心配をされている保護者の方々から届く、お声やお気持ちを強く受け止めるとともに、早くお会いし、直接お答えできる機会を持ちたいと学部内でも協議されておりました。
社会は今もなお、先行き不透明な状況ではありましたが、こうした議論・検討を重ねた結果、今後続くことが予測されるコロナ禍において、今まで以上に保護者の方々と連携をとりながら教育環境を築き上げていくことが、一番学生たちの力になり、保護者の方々の不安解消につながるだろうという結論に至り、今回の開催へ至りました。
当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、長時間での実施を控え、13時~15時30分までの2時間半に凝縮した四部構成のプログラムで開催されました。
第一部は、全体会として、椛島人間学部長による「コロナ禍における教育活動報告」と、三俣学生支援センター長による「事務局による学習・学生支援取組報告」が発表されました。
コロナ禍において授業の主な方式となったオンライン授業について、学生が受講する前後、どのような流れで授業が計画・実施されているのかといった受講パターンの説明をはじめ、教員や学生同士のつながりの構築方法や学習意欲の低下を防ぐためのきめ細かいフィードバックなどを行ってきたことが伝えられました。
また、学習・学生支援取組では、2月から全学の対策方針を決定する「コロナ対策会議」を設置し、感染拡大防止対策として、検温器・サーモグラフィーの設置や消毒備品の確保、換気機能の強化、入館管理システムの設置などをはじめ、PC・Wi-fiルーターの貸し出しや、教科書送料の大学負担、オンライン(遠隔)授業関連サイト構築など、学生の受講環境を整備する取り組みを行ってきたことが報告されました。
第二部では、各学科に分かれた学科分科会が行われました。各学科で実際に使用されたオンライン(オンデマンド)授業について、教材作成のプロセスや使用ソフト、実際の教材などの紹介をはじめ、通常授業(対面授業)と異なる点についての教員側・学生側双方のメリット・デメリットや、今後の改善点・取組について発表されました。
第三部は、コロナ感染拡大防止対策を実際に見ていただくキャンパスツアーが行われました。使用制限が定められている学食や授業休み時間の待機所をはじめ、換気・消毒設備の状況、入構管理システムなどが紹介された他、実施に行われていた対面授業での感染拡大防止対策も紹介されました。
第四部は、各学科における個別相談会が実施されました。飛沫防止パネルを設置し実施されましたが、保護者の方々から不安な気持ちや貴重なご意見を実際にお聞かせいただいたことで、今後にむけて有意義な機会となりました。
ご参加いただいた保護者の方々からは、「知らなかったことが聞くことができ理解できた。良かった。」といった感想を多数いただけた一方、「もっと詳しく知りたかった。」「今後について、もっと聞きたかった」といったご要望もいただきました。
コロナ禍の今、社会全体が新しい生活様式を模索しながら取り組み、改善し、少しずつ構築されていっております。人間学部でも初めて経験したこの状況下で行ってきた授業計画・授業運営などで得た知識・スキル・教育資源をより改善を図るとともに、今回の保護者会で得られた保護者の方々からのご意見やお気持ちに応えるべく、学生本人への教育効果・成長を第一に考えるという原点に立ち返り、今まで以上に学部全体で取り組んでいく気持ちが強まった貴重な機会でありました。
ご参加いただいた保護者の方へ御礼を申し上げるとともに、今回はお会いすることができなかった保護者の方々のお気持ちも推察し、よりよい人間学部として更なる改善・成長を目指してまいります。