社会福祉士養成の近況~学内オンライン実習とゲスト講師のご紹介~
今年は新型コロナの流行もあり、例年実施していた人間福祉学科3年生の配属(現場に赴く)実習は、学内でのオンライン実習にかわっています。
夏(8月~9月)の学内オンライン実習は、10名の施設等のゲスト講師をお招きして、事前学習をもとにインタビューをしたり、ゲストから出された課題に取り組む等、内容が盛り沢山で非常にハードな実習内容だったようです。ゲスト講師の先生方は、ベテランのソーシャルワーカーや施設長クラスの方達で、専門職としての実践における価値や技術など、重要な事柄を学ぶ貴重な機会となりました。現在は夏に引き続き後期(10月~1月)の実習を学内オンライン実習で行っています。
10月10日(土)は、船橋市立リハビリテーション病院の教育研修部部長取出涼子先生をゲスト講師としてお招きし、ご指導頂きました。本学科の笹岡眞弓先生がファシリテーターをつとめました。取出先生はメディカルソーシャルワーカー歴35年以上の大ベテランの先生です。当日は50枚以上のスライドを用い、ご自身の経験を交えお話しを頂きました。
船橋市立リハビリテーション病院は、回復期リハビリテーション病院で、2008年4月開設、200床の公設民営病院です。
取出先生は「医療の場で、ソーシャルワークの原則にのっとりソーシャルワークをすること」を観察・理解すること。を学内実習での学びとして挙げてくださいました。また、リハビリテーションとは単なる機能回復ではない、再びその人らしく生きる権利の回復= 全人間的復権であること、それに対する専門職の支援の重要性について学生が学ぶ機会となりました。学生達は最初少し緊張した様子でしたが、最後の方は自分の意見を述べることが出来ました。今後は回復期リハビリテーション病院のソーシャルワーカーの役割について、取出先生のご指導を頂き、学びを深めていく予定です。