学校法人文京学院について

名誉学院長メッセージ

自立と共生の教育をめざして

文京学院は本年、創立100年を迎えました。幼稚園から大学院までの約5000人の園児・生徒・学生が学ぶ総合学院です。
文京学院の建学の精神は「自立と共生」です。
これは本学院の創立者 島田依史子(1902~1983年)が22歳でしかも独力で女性の自立を助けたいとの一心で教育を始めた時から一貫した方針です。
自立をするには人を思いやる心が大切と創立者は「誠実・勤勉・仁愛」を掲げて、一人ひとりを大事にする教育を実践してまいりました。

現在、幼稚園2園(東京都文京区と埼玉県ふじみ野市)ともに遊びを大切に、英語や体育活動にも力を入れ、評価の高い園になっております。
中学校・高等学校は名勝「六義園」に近いすぐれた環境と勉学とクラブ活動の両立によって、学力と人間力を高める方針で、温かく明るい雰囲気の一貫教育を実践中です。
SGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイトの認定を受け、グローバル教育、スポーツ科学教育、理科教育に力を入れ、難関大学への進学と共に、日本屈指のインターナショナルスクールAoba-Japanと連携して「未来創造教育」を行っています。
「国際塾」や交換留学制度等による国際性豊かな教育も特色です。
学院は今後も創立者の建学の精神に基づき、時代の先を行く教育を行ってまいります。
大学4学部、共に「実学」を中心に必要な「資格」取得に力を入れ、社会において役立つ人の育成を「自立と共生」の精神に基づいて熱心に取り組んでおります。
まさに「学生一人ひとりが主役」「やりたいことができるキャンパス」が実現いたしました。
実地に学ぶフィールドスタディーズやインターンシップ等に加えて、創立100周年(2024年)までの間に5回、学生団がユーラシア大陸の諸国を訪問する「新・文明の旅」プログラムがゴールを迎えました。
既に行われた第1回(2012年3月実施)では、トルコ共和国、ブルガリア共和国、ルーマニアの各大学で、第2回(2015年3月実施)では、ポーランド共和国、リトアニア共和国、ラトビア共和国の各大学で、熱烈歓迎を受け、意見を発表し熱い議論を展開しました。
第3回は中央アジアのカザフスタン共和国、ウズベキスタン共和国を訪問し、協定大学生と交流を果たしました。2024年3月に第5回のカンボジア、台湾、韓国を訪問しました。
また、全学部横断グローバル人材育成プログラム「BUNKYO GCI」は大いに成長した第8期生を卒業させました。
GCI生はそれぞれの所属する学部での専門領域や資格を生かして、世界のどこででも活躍できる力を育んでいきます。
グローバル化時代にふさわしい夢と実行力のある若者をさらに一層育てます。
自立し、共生して堂々と生きていく自分を確立しようではありませんか。大学で学ぶ意味はそこにあります。

(2024.4)

名誉学院長プロフィール

島田 燁子(Akiko Shimada)

1936年生まれ、早稲田大学第一文学部哲学科卒業。
早稲田大学大学院文学研究科(西洋哲学専攻)博士課程修了。
国家公務員倫理審査会委員、文部科学省中央教育審議会専門委員、日本私立大学協会評議員等を歴任。
現在、学校法人文京学院名誉学院長、文京学院大学 生涯学習センター名誉所長。比較思想学会理事。

担当科目
人間共生論
研究課題(主なテーマ)
多文化共生のための比較思想、個人と社会を支える職業倫理、生命倫理
専門分野
西洋哲学、倫理学
学位
文学修士
著書
  • 実存と愛と倫理
  • シェリング実存思想の研究
  • 概説西洋哲学史
  • 日本人の職業倫理
  • 日本のフェミニズム
  • 生命の倫理を考える−バイオエシックスの思想
  • 講座「比較思想」第3巻21世紀の思想を求めて
学術論文
  • シェリングにおける存在論の展開
  • シェリングと道元における時間論
  • 西田哲学と禅の論理
  • 男女共同の就業観の確立に向けて
  • 平塚らいてうの思想と仏教
  • 21世紀共生社会の思想と本学の教育